ワインは今や日本の食卓には欠かせないものとなっています。随分前にはお酒と言えば日本酒か焼酎を指し、ワインなどはちょっとおしゃれで高級なイメージがありました。今では、普段の食卓に常に置かれていても珍しくはない状況になっています。甲州など日本でもワインが作られるようになり、その実力もどんどん高くなってきています。
そうは言っても、やはり一番人気があるのはフランスワインでしょう。いくら日本のワインが認められつつあるといっても、フランスワインと較べると、歴史と伝統、そして何よりもワインのもととなるブドウの木が違います。樹齢何百年と言われる木から生み出されるワインは、独特の風格を醸し出しています。
そしてワイン発祥の地であるイタリアにも素晴らしいワインがたくさんあります。キャンティクラシコという名前はあまりにも有名ですが、濃密なベリーフルーツの香りがするなど、調和がとれたワインが数多くあります。
また、ワインの新世界であるカリフォルニアも負けてはいません。ここにはオーパスワンという怪物ワインがありますが、これほどではなくても果実味があり、ハーブやスパイスの風味に心満たされるワインを生み出しています。このように今は輸入されたワインを手ごろに楽しめる時代になっているのです。
輸入食品としての世界のワイン
フランスワインやイタリアワイン、あるいはカリフォルニアワイン以外にも、隠れた実力のあるワインはたくさん存在します。その中でも最近特に注目されているのがチリワインです。
チリワインは価格が手ごろな割にとても品質が良く、日本でも人気急上昇中のワインです。輸入量も第一位になったことがあるほど、日本中で飲まれているワインなのです。スペインのワインもまた魅力的です。スペインにはテンプラリーニョという黒ブドウの品種があり、ここから生みだされるワインは、柔らかで果実味溢れたものとなっています。
これ以外にもオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど魅力に満ちたワインが手ごろな価格で手に入ります。
輸入食品とワインで巡る世界の食卓
ワインは色々な国で作られていますし、食品もまた様々な国の珍しいものが手に入ります。だから、わざわざその国に出掛けて行かなくても、その文化や風土を味わうことができるのです。
今やインターネットを使えば何でも手に入る時代になりました。中南米のマテ茶、タイのタイカレー、イタリアのジェノベーゼソースや黒トリュフオイル、ラトビアのオイルサーディンなど数え上げたらきりがありません。このような食材と共に各国のワインを日ごとに替えて飲んだら、まさしく、世界一周旅行に出かけた気分になることでしょう。